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牛鍋処 「荒井屋」
- 取材日:2006年1月12日 -
みなと横濱 荒井屋
お料理のご紹介
 

今回ご紹介するのは「福コース」のうち、メインディッシュが「すきやき・特撰霜降り銘柄牛」のコース(10,500円)と、「しゃぶしゃぶ・特撰霜降り銘柄牛」のコース(10,500円)です。
また、このほかにも次のようなコースがあります(価格は2006年1月現在)。

 

■禄コース

「牛鍋」・・・6,000円

「すきやき」特撰銘柄牛・・・7,500円
特撰霜降り銘柄牛・・・9,000円

「しゃぶしゃぶ」特撰銘柄牛(赤身)
・・・6,000円
特撰霜降り銘柄牛 ・・・9,000円

 

■福コース(前日までに予約が必要です)

「牛鍋」・・・7,500円

「すきやき」特撰銘柄牛・・・9,000円

「しゃぶしゃぶ」特撰銘柄牛(赤身)
・・・7,500円

 

なお、もちろん一品料理も色々あります。

   
前菜

5種類の料理がきれいに並べられた前菜。一品一品、非常に丁寧に作られており、どれも絶品ばかりです。それでは、左のものから順にご紹介していきます。

料理写真

つぶ貝
つぶ貝の身を、切れないようにそっと取り出します。それを口に入れると、独特の絶妙な歯ごたえ。そして、豊かな旨みが口いっぱいに広がっていきます。

海老松風
海老のすり身が入った卵焼き。滑らかな舌ざわりとほのかな甘みの影から海老の風味がそっと顔を現し、奥行きのある美味しさが醸し出されます。

 

昆布巻き
昆布とニシン。相性のよい、お馴染みのコンビが、素晴らしい食感とふくよかな味わいを創りあげています。甘辛い味つけも抜群です。

 

栗キントン
しっとりとしていて、滑らかな栗きんとん。決してくどくなく、自然な甘さが心地よい逸品です。

 
 

牛の角煮
箸を入れただけで、スッと簡単にほぐれてしまうほどじっくりと煮込まれています。中までたっぷりと味が染み込んでおり、舌の上でとろけながら、深い旨みが溢れ出してきます。

 
   
白和え

三つ葉、カブ、セリの白和えです。裏ごしされた豆腐の滑らかな舌ざわり、三つ葉とセリの鮮烈な香りのコラボレーション、そしてシャキッとした歯ごたえ、カブのほのかな甘み。これらがしっかりと手を取りあって、素敵なシナジーを生み出しています。

料理写真
鮪とかんぱちの刺身

「まずは刺身を肴に軽く一杯」という感じで出された鮪とかんぱちの刺身。牛鍋店としては決してメインの一皿ではないはずですが、これらも新鮮で、上品な脂がのった逸品です。魚にも手を抜かないというあたりに、老舗の意地が感じられます。

料理写真
牛刺しと牛たたきの盛り合わせ

ニンニクあるいは生姜を添えて、まろやかな溜り醤油でいただきます。
牛刺しは内モモ肉で、脂は少なめ。あっさりとしていますが、余分な脂がないために、刺身で食べてもきちんと肉の旨みが伝わってきます。
一方、牛たたきのほうは「ブリスケ」という部位の肉。前脚の脇(胸部)の肉で、やや硬く、歯ごたえがありますが、きれいに霜降りになるのが特徴だということです。そのため、軽く炙ることによって脂の旨みが肉の中へ融け込み、濃厚な味わいが醸し出されています。
どちらもそれぞれに異なる個性があり、それぞれ独自の美味しさを携えています。皆さまもぜひ食べ比べてみてください。

料理写真
しゃぶしゃぶ

見事な仙台牛の霜降りサーロイン。芸術品の域に達した美しい「さし」に思わず見惚れる荒井屋自慢の逸品です。
繊細な霜降り肉は、照明の光があたるだけでも脂が融けてしまうとのこと。確かに、深い旨みを残しながら舌の上でとろけていく様子が、眺めているだけで伝わってきます。
そんな究極の肉を昆布の効いた出汁の中にさっとくぐらせ、風味豊かな自家製の胡麻だれにつけていただくと、あらためて言うまでもありません。とにかく「うまい!」の一言に尽きます。
美味しい肉を一通り楽しんだ後には、その旨みが十分に溶け込んだスープの中へ白菜や春菊、ねぎ、椎茸、えのき、そして湯葉を巻いた餅などを入れ、今度はポン酢でさっぱりといただきます。コースの頂点を極めたすぐあとであるだけに、なぜだか少しホッとした気分になります。
そして、いよいよ締めくくり。肉や野菜の旨みを含んだスープの中へきしめんを入れ、塩とコショウで味を整えます。これがまた絶品。美味しい肉や野菜を存分に楽しんで、十分に満足しているはずなのに、思わず箸が進んでしまいます。

料理写真
すきやき

すきやきのほうは岩手牛で、リブロースに近いサーロインとのこと。こちらの肉も、しゃぶしゃぶの肉に負けずとも劣らない究極の霜降り肉です。
すきやきは家庭によってつくり方が違うため、素人だけで店に行くとどうしたらよいのか迷ってしまうことがよくありますが、心配する必要はありません。頼めば、ベテランのスタッフの方が丁寧につくってくださいます。ちなみに、肉を焼いて割下で味をつけるのが「すきやき」で、割下で肉を煮込むようにするのが「牛鍋」であるそうです。
果たして、厳選された霜降り肉と、111年の時を超えて受け継がれてきた特製の割下によってつくりあげられたすきやきは、まさに至福の味。とろけるような食感、しゃぶしゃぶとは異なる濃厚な味わいは、絶句するほどの美味しさです。
なお、こちらは仕上げにうどんを入れて煮込みます。上質な肉からにじみ出した旨みと、ほどよい甘さの割下を十分に含んだうどんは、非常にコクがありながらも上品な味わいで、不思議なくらいにしつこさがありません。こちらも、満腹感とは裏腹に、思わず手が伸びてしまいます。

料理写真
香の物とデザート

メインディッシュのあとに香の物とデザートが出されて、「福コース」は締めくくられます。

料理写真
 
これもぜひ食べてみたい! 〜「荒井屋」珠玉の逸品〜
料理写真
脂身を赤身肉で巻いた串焼きです。こうすると脂が赤身肉に染みこんでいき、赤身肉ならではの旨みにコクが加わるとのこと。そして、まったく新しい美味しさが生み出されるそうです。
確かに、頬張ってみると、霜降り肉のような濃厚さがありながら赤身肉特有の食感が残っており、不思議な美味しさを経験できます。印象に残る一品です。
料理写真  
牛ホホ肉を醤油のみで煮込んだもの。創業時からずっと守り続けられてきたメニューであるそうです。
素材が持つ旨みだけで勝負した素朴な料理ですが、シンプルであるだけに飽きのこない味です。肉の芯にまで醤油の香りが染みこんでおり、思わずご飯と一緒にかき込みたくなってしまいます。
 
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