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ふらんす懐石「修廣樹」
- 取材日:2004年10月29日 -
季節感あふれるフランス料理が楽しめる隠れた名店修廣樹
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おしゃれで都会的な元町のメインストリートに沿って、もう一本、昔ながらの横濱・元町を髣髴とさせる、落ち着いた雰囲気の通りがあります。これが「元町仲通り」。きらびやかな店が軒を連ねるメインストリートとは異なって、いぶし銀のような通好みの店が建ち並んでいます。
その仲通りをゆっくりと歩いていくと、星を散りばめたようなイルミネーションに彩られ、緩やかなカーブを描いた階段が目に留まります。そして、別世界につながるような雰囲気のあるその階段を、わくわくしながら昇っていったところに、今回ご紹介する「修廣樹」があります。
果たして、柔らかな色合いの木製の扉を開けると、そこに広がるのは白を基調とした優雅な空間。豊かで楽しい食事のひとときを過ごせそうな予感に、思わず心が躍ります。
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■住  所:〒231-0861
      横浜市中区元町2丁目96−1
      嶋田ビル2F
■電  話:045-664-9630
■F A X :045-664-3065
■U R L :http://shukoju.side.ne.jp
■営業時間:
 平日・土曜  AM11:45 〜 PM10:30
 日曜・祝日  AM11:45 〜 PM10:00
 ランチタイム AM11:45 〜 PM2:30
■定 休 日:毎週月曜日
■交通案内:
【電車でお越しの場合】
 ◇JR根岸線/石川町駅南口改札より徒歩7分
 ◇みなとみらい線/元町・中華街駅より徒歩5分
【お車でお越しの場合】
 ◇首都高速湾岸線、新山下ランプより元町へ
 ◇首都高速横羽線、横浜公園ランプより元町へ
 ※駐車場はございませんので、元町商店街周辺
 の駐車場をご利用ください。
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「修廣樹」という店の名前は、1992年の開店当初、オーナーと出資者の3人の名前から一字ずつとって名づけたそうです。当初は、元町5丁目に20坪のお店を構えており、お店のあり方や料理の方向性に関して試行錯誤を繰り返しながら、軌道修正を重ねる毎日だったということです。
そうした日々の努力の結果、修廣樹の方向性が徐々に固まってくるとともにファンが増えていき、やがてこの20坪の店がいつも満席になるようになりました。そこで、6年前の1998年、お店の規模を拡げるために現在の場所に移転したそうです。
落ち着いた雰囲気で、控えめな店構えにも関わらず、革新的なメニューを取り揃えたレストランが数多くある元町仲通り。“ふらんす懐石”の「修廣樹」も、この通りにふさわしい隠れた名店です。

「修廣樹」シェフ 春成 豊さんへの
インタビュー内容はこちら


横浜・食の極人〜横浜の味を創る究極の達人たち〜


お店のポイント
photo伝統的なフランス料理をベースにしながらも、季節感を重視したシェフ・オリジナルの「ふらんす懐石」というコンセプトを打ち立て、この店でしか味わうことのできない料理を提供しています。
自然農法でつくられた野菜を中心に旬の食材をふんだんに使い、それぞれの素材が持つ旨味を最大限に引き出した絶品のコース料理がいつも用意されています。ちなみに、コースは月替わりです。
また、若いスタッフからベテランのスタッフまでが料理やサービスの一つ一つにこだわりを持ち、明るい声が店内に満ちている中で、会話を弾ませながら食事を楽しむことのできるお店です。
修廣樹での食事のひとときを豊かな時間に仕立ててくれるのが、清潔感にあふれ、優雅な雰囲気の店内と、そこに飾られた花々や絵画です。
なお店内の絵画は、かつて「絵と音楽と料理とのコラボレーション」をテーマにしたクリスマス・イベントを行ったときに、若手アーティストたちに提供してもらったのがきっかけとなって飾り始めたそうです。それらの絵が店のコンセプトと非常にあっていたため、以来ずっと使わせてもらっているということです。
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今回は、横濱まちづくり倶楽部の会員13名でお伺いし、5,775円(税込)のコースをいただきました。なお、コース料理の内容は月ごとに変わります。ここで皆さまにご紹介するのは、「神無月の懐石」というテーマを付された10月の料理です。
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13℃で抜詮するのが最適。暗く、そして深くルビー色に輝くワインは、「赤系香辛料の香りがともなう乾燥させたチェリーがほのかに感じられる」と言われています。口に含むと、柔らかい渋みと落ち着いた口当たりが印象的です。
やや辛口な仕上がりで、肉料理との相性が抜群です。
本日のワイン
フランス料理を楽しむときに、欠かせないのがワイン。
料理の味を引き立ててくれる重要な脇役です。
今回、私たちがいただいたのは、この2本です。

ミッシェル・ラロッシュトロワグラップブラン2003
10〜12℃での抜栓がお勧め。3種類の葡萄をブレンドした味は複雑かつ豊かで、「素晴らしい果実の凝縮度が深みの余韻を残すのが特徴」であるということです。
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本日のお料理 それでは、いよいよ主役のご紹介をいたします!
今回いただいた「神無月の懐石」の料理は、つぎのとおりです。
photo 素麺南瓜の冷製パスタ全乳ヨーグルトのシャーベット添え
【写真左】普通の南瓜のホクホクとした食感とは異なり、素麺南瓜は意外にもしゃっきりとした歯ごたえです。また、その独特の味わいは、ヨーグルトのシャーベットのほどよい酸味によって引き立てられています。
【写真右】南瓜とオレンジという新鮮な組み合わせが絶妙です。口に運ぶ瞬間にオレンジの爽やかな香りが広がり、食欲をそそります。岩塩がよいアクセントになっており、素材の甘味をより一層引き立てています。

この料理のコンセプトは「一口のお楽しみ」であり、それぞれを一口で食べていただきたいということです。修廣樹のすべての料理は、一皿の中での素材同士の相性に深いこだわりを持って調理しているとのこと。この「一口のお楽しみ」は、そんなお店のメッセージが直接伝わってくる一皿です
野菜のエチュべ、フレッシュ・フルーツと花のサラド、
車海老のカルパッチョ“カタルニアのイメージ”
実はこの料理、運ばれてくる時点ではまだ完成していません。食べる直前に、ウェイターさんが最後の仕上げをしてくれます。彼が綺麗なピンク色のスプレーをお皿に吹き付けると、あたりにふわっと花の香りがたちこめます。その香りも楽しみながらいただきます。
特に目を引くのは、散りばめられた食用の花びらと、キウイや柿、ブドウといった色とりどりのフルーツ、そしてトマトとマンゴーをベースにした2種類のソース。これらをプリッとした歯ごたえのある車海老と一緒にいただきますが、それぞれ個性的な食材であるのに、決して喧嘩することなく、むしろ引き立てあっています。
シェフの細やかな気配りが感じられ、五感をフルに働かせて楽しめる一皿でした。
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photo 三浦・朝取りサラダのブイヨンと薩摩芋のプリン、焦がしバター風味
運ばれてきた瞬間に目に飛び込む、鮮やかな緑色。スライスされたチーズと野菜の中に、薩摩芋のプリンがそっと隠れています。ほのかな甘味があるこのプリンを崩しながら、焦がしバターの風味でコクが引き出されたスープと一緒にいただきます。軽く塩味のきいたスープと、薩摩芋のプリンの甘味は対照的ですが、一緒に口に運ぶと見事なハーモニーを奏でます。
秋茄子と本日の魚・ムール貝のシャルロット、地中海のマニエール・スタイル
「マニエール」とは、漁師風という意味であるとのこと。真鯛、ムール貝、秋茄子という選び抜かれた季節の素材が持つ、それぞれの旨みを、香り豊かなソースで一つにまとめあげた逸品です。 また、ケーキのように盛り付けられており、味覚ばかりでなく、視覚的にも楽しませてくれます。
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photo アーティーチョークのピュレと牛蒡を添えた、バルバリー仔鴨胸肉の網焼き、セップ茸のソースで
ほどよくローストされ、柔らかくジューシーな仔鴨の胸肉。フランスの松茸といわれるセップ茸の上品な香り。独特の味わいと滑らかな舌触りのアーティーチョークのピュレ。素揚げされた牛蒡のサクサクした食感と香ばしさ。そして、深い味わいのソース。
この贅沢な顔ぶれが、シェフの確かな腕によって、それぞれの個性を主張しつつも一つの素敵な料理に仕立てられています。
メイン・ディッシュを飾るにふさわしい逸品です。
photo キャラメルとモカの“イル・フロッタント”へーゼル・ナッツのスープ仕立て、仏産・シャテーニュ山栗のベニエを添えて
シェフが、浮いている島をイメージして作ったというイル・フロッタント(写真左上)。キャラメルとモカの深みのある香りにあふれた、滑らかな食感のデザートです。
写真右下のベニエは、衣の中にビールを入れることによって外はサクサクに仕上がっていますが、中はふわっとしています。シナモン・パウダーを付けたり、へーゼル・ナッツのスープに浸すと、また新しい味わいを楽しめます。
黄色いトマトのジュレとピスターシュのクレーム、ショコラ添え
鮮やかな緑色のピスタチオのムースと、黄金色に輝くトマトのジュレ。そして、チョコレート。それぞれに独特の味を持つものですが、3つあわせていただくと、それらが見事に一体化し、不思議な美味しさが口の中に広がります。
コース料理の締めくくりにふさわしい、あと味のよい一品です。
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コーヒー/紅茶/日本茶
美味しい料理を十分に堪能した後は、香り豊かな暖かいコーヒーを一杯。
他にも紅茶、日本茶があり、食後に選ぶことができます。
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photo おしゃれな街の中の優雅なお店で、季節感あふれる美味しい料理を
存分に楽しむことができました。
今回も、大満足の一同です。
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