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横浜の食案内
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#31 天ぷら「天作」
- 再取材日:2007年10月19日 -

天作

 

今回の食案内は天ぷら専門店の天作さんです。新しくなったお店は京急戸部駅から一本東に入った閑静なまちのなかにあります。このお店を紹介してくださった間邊さんの話によると、戦後まもなく大岡川のほとりに屋台を構えたのが始まりで、今の場所になるまでは30年以上日ノ出町で営業していたそうです。

お店はカウンター9席ほどの小さな空間ですが、親父さんと娘さんの調理場を囲んだアットホームで落ち着きのあるお店です。天ぷらを揚げる音と香ばしい匂いがする暖かい雰囲気で出迎えてくれました。壁にかかる書も素敵です。
戦後すぐにお店を出した親父さんは今も現役で今年で85歳。天ぷらを揚げるには味覚だけでなく、色や天ぷらの揚がったときの音などの感覚が必要らしいですが、85歳で今も衰えず現役ということには驚きです。今は娘さんと二人で店の切り盛りをしています。

DATA

DATA

地図

・電話 :045-311-1039
・住所 :横浜市西区戸部本町31-13
 京急戸部駅より徒歩1分
・営業時間 :17:00-22:00(ラストオーダーは20:30)
・定休日 :日曜日

お店のアンケート結果

メニューのご紹介

コースは、「神無月」というコースと「おまかせ」コースの二種類があり、それぞれで若干内容や天だねに違いがあります。天だねは季節によってもかわります。今回は「10月のおまかせ」コースを頂きました。
お酒の種類も沢山あり、日本酒や焼酎だけでなく、ワインやウイスキー、こだわりの梅酒などバリエーション豊かに取り揃えられています。


えびの頭・銀杏

普段はなかなか食べないえびの頭も、こうして衣をつけてあげると前菜に早代わりです。カリカリと香ばしく頂けます。秋の味覚、銀杏もエメラルドグリーンのきれいな色で、お塩をつけてあっさり頂きました。


えび

えびは一品目で食べた身の部分です。頭も美味しかったですが身の部分は新鮮な食感がたまりません。プリプリした食感で、とてもジューシーなお味でした。


カキのしそ巻き

私の好物のカキです。シソで包んでいて風味がとてもいいです。外側はサクサクしていますが、中身は非常に熱くなっています。食べる時は気をつけて!

沢山の野菜が盛られています。どんな野菜が天ぷらになって出てくるのでしょう。楽しみです。


きす・トマト・ナス

きすはホクホクしていて、とても甘みのあるお魚です。トマトはいつも食べているトマトと違って、天ぷらにするとまた違った味わいが感じられます。季節のナス!厚めに切っていて、みずみずしいですがしっかり味をかみ締められて大満足です。


まつたけ

秋の代名詞まつたけ!!まつたけの頭に軽く包丁を入れてくれているので、お箸で割ると香りがフワッと広がります。ただ食材を揚げるだけでなく、一工夫あると食べた時に嬉しくなります。しっかり実が詰まった上品な味わいです。酢橘をかけて頂きます。

 

お口直しには…

次々と出される天ぷらですが、その合間に出てくるのが大根おろしです。大根おろしは、レモン醤油で頂きます。口の中の油をさっぱりと流してくれて、新鮮な味覚で天ぷらが楽しめます。レモン醤油をたっぷりかけるのがポイントだそうです。

 
   

芋焼酎(25度)

ロックで頂きました。混ぜて氷となじませると、まろやかな芋の甘みが感じられます。混ぜる前と比較してみても面白いのではないでしょうか。先入観がついてしまう為、銘柄は秘密だそうです。

米焼酎(35度)

褐色の色が少しついており、目でもお酒を楽しめます。35度と少しキツいですが、香りがとてもよく、濃厚な米の味が凝縮されており非常においしいお酒です。

天ぷら油の秘密…

天作では頻繁に揚げる油を取り替えています。まだ使えそうな油でも思い切って捨て、新しい油に取り替えています。このようにすることで、常に新鮮な油で揚げることができ、おいしい天ぷらをいつでも味わえます。


こばしら・ハス天

こばしらとは握りずしのネタとして使われる青柳の貝柱のことをいいます。その貝柱だけを集めてのりで巻いています。「天作」さんではその日の朝にとれたこばしらを新鮮なうちに食べることができます。海苔巻きにした中身にはこばしらがぎっしり詰まっていて、甘い小柱にのりの風味がとてもきいています。アツアツのハス天もしっかりした歯ごたえでとてもおいしいです。


穴子 めごち 小たまねぎ

穴子は身がとてもやわらかで、新鮮な油をつかっているおかげであっさりといただけます。白身魚のめごちです。横浜の方言では「ねずっぽ」といいます。淡白な味わいが楽しめます。小たまねぎも甘みがたまりません。

ご飯もの

最後のしめは選ぶことができます。どれもおいしそうで選ぶのが困りました。


白ご飯+かき揚げ  天茶

ご飯の上に、ししとうとえびが乗っています。風味付けにわさびを少々のせ、その上から出し汁をかけます。あっさりした出し汁の柔らかい味がスーっと入ってきます。


天丼

こちらは、ししとうとかき揚です。たれがくどくなくちょうどいい甘さでご飯と絡み合います。貝の入った赤出汁もまろやかな味わいでおススメです!

デザート

メニューの最後を締めは、甘納豆入りの寒天で、自家製の黒蜜をかけて頂きます。甘すぎずあっさり頂けるので、天ぷらの後にはぴったりです。

番外編

天作さんではお客さんの希望により揚げ玉がもらえます。
うどんやそばなどにかけて召し上がれます。ご飯にそのまま載せても最高です!
今回参加した皆、お土産にもらって帰りました。

参加者の声
---------------- アンケート内容 ----------------
※このアンケートは、前回取材時(2002.10.24)に行ったものです
1.  「天作」の天婦羅は、今まで食べてきた天婦羅とはどのように違って美味しく感じましたか?過去の苦い天婦羅の経験などと併せて、自由な回答であると嬉しいです。
2. 「天作」は独特の雰囲気のあるお店であったと感じています。
「天作」では料理以外にもこれが気に入った!! というものがあれば、聞かせて下さい。また、気に入った理由なども回答くださいますようお願い致します。
3. 天婦羅の好きな食べ方は何ですか?
また、天婦羅のこんな食べ方もある!というのを知っていたら教えてください。

※天作さんをお薦めできる点
1. ことにかくおいしい。80歳になるおじさんが1人で揚げているので、いつも同じ味を保っている事。
2. その上安い
おまかせコースで6700円(先日召し上がったコース)
おいしい天ぷら屋さんはたくさんあるけれど 1万円以上はすると思う。高くておいしいのは当たり前。

※天作さんが気に入っている理由
1. おじさんは職人気質だけど、偏屈おやじではない。
2. 天ぷら、おさしみがおいしいのは当たり前だが赤だしがいつも同じ味で感心する。よく煮詰まってしまった赤だしを出すお店が有る。
3. 屋台時代を含めて50年以上 続けている事に脱帽

1. 素朴な旬の素材を出して下さるお店と思います。 次回は、お刺身を食べてみたいですね。
2. 座った侭で差し出される材料を黙々と揚げている人柄の良い年老いた店主の、何ともいえない雰囲気が特徴的なお店でした。
3. 天つゆであろうと塩であろうとレモンであろうと、素材にあった物を自分の好みで食べれば宜しいのでは。
  T.K(男)

1.2 古くからあるお店だそうですが、地元にいながら知りませんでした。後で回りに聞いたらかなり有名でした。
味は天一系のさっぱり系で我々年寄りにも食後感がすっきりしていて助かります。味はそれほど大きく他と違うわけではありませんが、材料の吟味、揚げの技術はどちらも1級品と思います。それがあれほど気さくな?雰囲気で食べられるところが横浜の下町らしさかもしれません。何よりも棟梁の人柄が一番という感じでした。隣の娘さん(この言い方では勘違いされるかも)の棟梁に対するフォローも見ていて楽しかった。小さい店ながら常にお客でいっぱいというのもうなずけるお店でした。
3. どんな食べ方をしてもおいしいですが、よい天ぷらは塩で食べるとよいですね。
でも大根たっぷり入りのたれもよいものです。最後に掻き揚げどんぶりか天茶かも大いに迷うところです。
  H. T(男)

1. さっくりとして、しつこさが無くおいしくいただけました。特に牡蠣の天ぷらはすごくおいしかったです。お土産にいただいた天かすも、さっそく家に帰ってうどんをつくっていただきました。今回はお刺身をいただきませんでしたが、ネタが良いお店なので、今度はお刺身から一通りいただこうと思います。
2. 天婦羅のお店はカウンターでこちらの食べるペースにあわせていただくところが、良いのですが、ご主人や、娘さん(?)の人柄もよく、気持ちよく会話を楽しみながらいただける店じゃないかと思いました。お客さんにサービスできなくなるので、これ以上席数は増やさないというお店の方針も好感がもてました。このお店はやっぱりカウンターで食べたいですね。
3. 抹茶やカレーなどの変わり塩でいただくのも好きですが、天作さんのようなオーソドックスな食べ方もよいなと改めて思いました。
  N.S(男)

以前、本社(銀座一丁目)にいた頃通っていた天婦羅屋さんは、やはり親父さん任せでお客さんを見ながらちょうどいいタイミングで出してくれたものです。そして天婦羅はオリジナルの塩(絶対に配合などは教えてくれなかったのですが、カレー粉は間違いなく入っていたと思います)で、天つゆなるものはありません。また、最後にミニ天丼(かき揚げ丼)が出て、最後の締めはお米だといっていたことを思い出しました。思い出したということは、残念ながら今はもうないということです。銀座の電通通りを横に入ったしもた屋でしたが、やはり地上げだったのでしょうか、いつのまにかなくなってしまいました。そんな昔を思い出しながら、懐かしく「天作」の天婦羅を頂きました。

1. 私にとっての天婦羅は塩で食べるもの、間違っても他の店で出る天つゆをつけて食べるのではありません。しかも、あの天つゆにつけ、べちょべちょになった天婦羅を食べることほど味気ないものはありません。やはり天婦羅はかりっと揚がっていてそれをそのままいただくのでなければ。
2. これも上記の店と一緒のようで恐縮なのですが、親父さんが周りをきちんと見ていて出すタイミングが実にいい。いいタイミングで出てきます。最後の仕上げもいいですな。また、いくつかのバラエティがあったということもうれしいことです。次回は別のでいただこうかという気になります。
3. やはり塩に限ります。塩加減が難しいですが。ネタの風味をなくさないぐらいにさらっと塩をつけていただくというのが最高だと思います。天つゆはこの風味をつゆが消してしまいます。つゆは天丼か、天婦羅を翌日つゆで煮込んで食べる時だけです。
  A(男)
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