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横濱まちづくり倶楽部と市長との懇談会(朝食会) 議事録
日時 2005年8月3日(水)7:30〜8:30
場所 横浜ロイヤルパークホテル(横浜ランドマークタワー)68階 四季亭
出席者 中田 宏 (横浜市長)
井上 一 (芦原建築設計研究所 代表取締役)
小林重敬 (横濱まちづくり倶楽部 会長)
近澤弘明、片岡 正、北沢 猛 (横濱まちづくり倶楽部 副会長)
飯田善彦、金子修司、佐々木龍郎、鈴木伸治、中川憲造、室伏次郎、山本理顕 (横濱まちづくり倶楽部 会員)
国吉直行 (横浜市都市整備局都市デザイン室)
秋元康幸 (横浜市都市整備局地域整備支援課)
井上 (都市美 昭和56年11月発行 の説明)
小林 資料に基づき提言の説明
市長 私自信、重視したい分野です。これからの公共を作り方は、行政だけではだめで、まだまだ難しいが、特にプランニングから具体的に作り方を新しくしていきたい。そういう意味では、刺激的な提案となっていると思います。
山本 一つのモデルケースのようなかたちでもいいから、具体的に目に見える形で実現させないと意図は伝わらない。また、市場原理に従うというだけでは都市は悲惨なことになる。どのような都市をつくるのかその理念が行政側に必要。都市をどうするか、表層のデザインでなく、高齢者も住む、外国人も住む、文化が違う人を許容するようなグランドデザインが横浜市側のメッセージとして必要。具体的なモデルケースは横浜市の強いメッセージを伝達する絶好の機会だと考えるべきである
室伏 メッセージを具体的に伝えるためには、モデルとして感じられるものが存在することが大事。歴史的建造物の存在などを、外国人・市民に対し、モデルとしてわかりやすく、街の環境を作っているなと感じるようなアピールする。例えば、北仲地区帝蚕倉庫の存在は、単体でなく複数建物が環境として存在している事が大切、これを横浜らしさとして見えるものとする。例えばYOKOHAMAアートスクールに。
飯田 パリ市では、市街地の模型がギャラリーに展示され、色々な人が議論できるようになっている。小学生の先生が生徒を連れ色々な話をしている。そのような都市の状況、横浜市の方向性、色々なことが分かる大きな場があったらいい。それを関内に作れないか・・・。
小林 ハンブルグでは体育館の様なところで、市民が見える場所で職員が作業している。模型の建物を入れ替えるなど。
金子 横浜市役所にも模型があるがメンテがされていない。さらにスケールアップされたものが、具体的な事業が市民の目に触れることが大事。今、市民がどういう評価をしているかは難しい問題がある。
中川 歴史的資源など、市民に見える形でわかりやすく親しめるような工夫が必要。
まちづくり倶楽部は、横浜で開催された国際会議「都市デザインフォーラム」の分科会が発展してできた。倶楽部での人のつながりが新しい仕事を生んでいる。人と人の交流が大事。
懇談会 写真
近澤 都市デザインフォーラムの時作ったまちづくり100の提案カードを再販する。都市機構のお金を使うが。
佐々木 僕らの同世代の横浜の人がいない。学生はいるが、それをつなぐ世代が見えていない。いきの良い世代を取り込んでいかないといけない。色々な世代が交流する場が大事である。得に異業種の同世代。それをデザインというキーワードでつなぐのが非常におもしろい。
鈴木 古いオフィスビルを改修する調査をやった。どのようなテナントが来たらよいかを議論したが、市は既存の企業とバッティングするということで、アンケートの対象にもしていない。そういった意味でも、民のネットワークを活用するべき。公共だけで残せない古い建物を生かす、民の力で残せることを考えなければいけない。現状では、大きい建物に建て替えると有利なシステムになっている。それを変えないと街はよくならない。チャレンジして、国に対し、税制とかを含めトータルでものを言えるのは横浜だけだと思う。
片岡 建物は建て替える時には、コントロールがきく。最近関内では、ビジネスホテルが多くできているが果たして成り立つのだろうか? 結婚式場ができ、その隣に老人施設ができてしまった。この辺のコントロールも市として、しなくてはいけないだろう。
山本 個々の建築のデザインの問題もある。できるだけ都市は多様であったほうがいいと思う。。
片岡 大家もアーバンデザインを考えながらやらないといけない。
佐々木 それと、良い現代建築をつくることがやはり大切なのだろう。
飯田

みなとみらい線ができ渋谷に直結できるようになってから、中華街の周りにマンションができている。関内をどうするかだが、経済原則がつきつけている現実と、関内の実状がずれているのではないか。もともとゾーニングで業務地区の指定をしているが、居住も含めた複合のルールをつくるべきだ。

近澤 アイデアとして、150周年で、デザイン系の大学をつくったらどうか? 良い先生がいれば学生は集まってくる。
山本 建築を例にすると、たった一人の建築家を先生として喚ぶだけで大学は変わってしまう。たとえば、MITは今年から中国人建築家がディーンになった。中国からの留学生を強く意識しているからだと思う。
近澤 北京大学、ビジネススクールを作ったら金がもうかったという。市からお金を使うのではなく新しい形でやったらどうか。
小林 まちづくりは投資と考えた方がよい。税金を使うのではなく。
北沢 長期的な見通しがないと投資もしてくれない。
近澤 民と官がうまく連携しながら、マネージメントをやっていく必要がある。理念づくり、ファンド、組織作り、これらをやらないとこれから先うまくいかない。
北沢 日産効果で、横浜に来たいという大学も出てきている。質が問題だが・・・。
室伏 北仲ホワイトでも人材が集まっている。ソフトを組めば、倉庫を利用して、デザインスクールはすぐにでもできる。
飯田

せっかく馬車道に芸大が来たのに何をやっているのかよくわからない。もっと街に開く工夫ができないか。

国吉 助走期間なので半年ぐらい待って欲しい。
近澤 象の鼻の整備もこれからだが、ランドマークにならないのではないか。ハードをやるなら、もう少し別なものがあっても良い。
金子 開港記念ではすぐにタワーとかの話になるが、150周年では、高さとか、大きさとかでなく、象の鼻で質で勝負すべき。
近澤 北仲で、森ビルがどのような建物をつくるか、小さな物ではない。影響が大きい。
山本 建築をつくることに反対する人ほど良識派であるかのように見える、という構図に今はなってしまっている。建築をつくることが利権の分配装置になっているからだ。本当は、建築をつくることは、どのような都市をつくるのかという理念と深く関わっている。建築は行政側の理念を伝達するには絶好のメディアなのだ。 懇談会 写真
飯田 説明責任は受注した側にもある。横浜市が発注する建築も、設計者が説明し、市民が批評する機会があることが大事。
小林 先週、竹中大臣とのシンポジウムがあった。竹中大臣は数字を使い、わかりやすく国はこうなるべきだと説明した。関内地区でも数値じゃないが、こうあるべき、こういう街にするべきとデザインを使いわかりやすく示し、まちの姿のプロセスを示すべき。そのためのツールとして、今日の提案を出している。上野千鶴子さんは、都市において通過する人とコミュニティをどうするか。コミュニティは社会関係であり。都市にどういう生活しているかがコミュニティにつながる。
山本 優れた都市デザインはそこでどのような生活が営まれているのか、ということも同時に表現されている。外からその都市に訪れる人たちにとっても、そこでどのような作法が成り立っているのか分かる、そういう都市を目指すべきだと思う。
市長 これからの都市デザインは、説明責任を果たせる方が前面に立つことが必要です。街づくり、都市美などは、価値観に左右されやすく、専門家でも意見が分かれがちですが、価値観を共通に持った人が一枚岩で外に対し発信し、説明責任を果たしながらすすめることが重要となります。民間の方に一緒になってもらって、その上で公的な方向性として位置づけをつけていきたい。横浜も広くて、北部や南部もあるが、歴史的な意味や実際に横浜らしさなどから、象徴として求めるのはこの関内エリアとなります。150周年は、そのことをみんなが意識するいい機会だと思っています。横浜の海から遠い地区でも、潜在的には海の臨海部を意識して横浜を語っています。みなさんだけでなく、どういう風にオーソライズしていくかプロセスを考える必要があります。公共を作るためにお互いに我慢しなければ行けないことがあります。建築や土地利用など、私有財産権や国家的な法的の枠組みの中で自由にやるのではなく、そこを頑張らないと価値は高まりません。意識的にやっていくことは重要なことで、それをどういう風に政策的にやっていくかは、こらからも議論を進めていきたい。私はそういうスタンスで、方向性を誘導できるようにしたい。
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