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◆「ささ田」は「遊膳」というコンセプトのとおり、内外装や調度品ばかりでなく料理や接客サービスにも「遊び心」がスパイスとして効いており、重厚な外観とは異なって非常に和やかで、癒されるお店でした。また、女将さんのお人柄も「ささ田」の大きな魅力の1つです。接客というものに対する確固とした信念を持ち、プロフェッショナルとしての厳しさを備えながらも、ソフトで温かく、私たちに対して母親のような接し方をしてくださる女将さんに、私は強い感銘を受けました。
現在、私は一人暮らしをしていますが、今回の取材をとおして女将さんと知りあうことができ、横浜に第二の母親ができたような気持ちです。またぜひ、お店にお伺いしたいと思います。
(横濱まちづくり倶楽部会員・杉山 卓)
◆「ささ田」のお店は歴史ある建物で、伝統と格式の感じられる外観でありながら、店の中はアットホームな雰囲気です。その意外性が大きな魅力なのですが、それはこの店で出される料理にも共通しています。見た目は綺麗で、かしこまったイメージなのに、口に運ぶと優しい味で、心がホッとするようなぬくもりのある料理でした。
また、そもそもコースの献立自体にも驚かされました。伝統的な懐石料理を基本として組み立てられたコースの中に突然、家庭料理の代表ともいえるコロッケが現れるのです。これは女将さんによる「遊び心」の演出なのですが、私はそれに深く感心しました。究極のところ、人の心を癒す料理は、ほとんどの人が毎日のように食べてきた「お袋の味」なのではないでしょうか。それを、コースの中にそっとしのばせる心配りには脱帽です。
私にとって「ささ田」は、疲れた心を癒したいときに親しい友人を誘って行く店として、最初に名前の浮かんでくるお店になりました。
(同・田代 瞬)
◆料理やおもてなし、女将さんのお人柄にも強く心が惹かれましたが、私は「ささ田」のお店自体に目を奪われてしまいました。日本の建築史においても貴重であるというお店は、門構えも、建物の外観も、そして部屋の中のつくりも、「素晴らしい」の一言に尽きます。
また、そうした伝統家屋の使い方のうまさにも感銘を受けました。玄関や、玄関を入ってすぐの部屋は昔ながらの雰囲気をそのまま残してあります。しかし、メインのゲスト・ルームは大きなガラス窓に囲まれた開放的でモダンな空間に仕立てられており、そこに洗練されたデザインのテーブルと椅子。そして、アクセントとして置かれている古民具。こうしたメリハリのあるコントラストには、驚きを超えて感動を覚えます。
また、この部屋から見渡せる庭園も見事です。しっかりと手入れがされており、四季折々で違う表情を見せる美しい花々や木々をめでながら食事を楽しめるようになっています。そして、夜はこの庭にかがり火が灯され、都会の夜景とは異なる幻想的な景色がガラス窓越しに広がります。
古い建物を単に維持するだけではなく、それをうまく活かして、さらに魅力を高めていく。その精神、そしてそれを具現化する手法の一例を学ぶことができ、大変勉強になりました。
(同・山田雅浩)
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