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まちを歩けば・・・
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まちの魅力を探してきた
編集部からの前口上
今回も横浜を離れて、東京は新宿区の神楽坂を、6月14日(土)に歩いてきました。神楽坂は、JR山手線に囲まれた内側で、中央線の北側に位置します。飯田橋駅がちょうど坂下にあたり、そこから神楽坂通りという坂道をのぼっていく辺りが、神楽坂といわれる地域になります。通りにそってランドマーク的に、毘沙門天があり、また、通りから脇の小路を入ると、石畳の路地なんかが幾つもあるような地域です。通りにそってランドマーク的に、毘沙門天があり、また、通りから脇の小路を入ると、石畳の路地なんかが幾つもあるような地域です。
東京の盛り場としての浮き沈み
神楽坂は、三業地の場所でした。(三業地とは、料理屋・待合・芸者屋という三つの業種の営業が許されていた地域という意味)それなので、最盛期には、夕方になると着物姿の芸者さんが、行き交う場所だったそうです。明治期になって花柳街が形成され、徐々に発展し、関東大震災では被災が少なく、銀座方面から、一時的ではあるが避難してきた店も出店し、大変賑わいました。
しかし第二次世界大戦で焼け野原になってしまいました。そのため古い建造物というのは、ほとんどなく大体が戦後建てられたものです。
戦後も高度経済成長期頃までは、盛り場として盛り返しました。しかし料亭での会合や芸者遊び自体が、下火になってくるのと比例して、盛り場としての位置づけも、相対的に低下してきました。ただ、坂上の矢来町の新潮社などを含め周辺には出版関係も多いという特性や、神楽坂にしかない飲食店や文房具店もあり、独自の文化エリアという感じは残っています。

神楽坂のもつ魅力とは?
東京の盛り場と言えば、渋谷、新宿、池袋などが思い浮かぶと思います。でもその昔は、神楽坂の方が、盛り場としての格というかイメージが、渋谷などより高かったそうです。でも今現在の神楽坂を歩いても、そんなことは、とても信じられません。…神楽坂、ごめんなさい。(って誰に謝っているのだろう。)
しかし、他のターミナル型の大型盛り場と比較するから無理があるのであって、神楽坂自体を見ていけば、結構渋い魅力のある町かなぁと、まち歩きの感想をもちました。以下にごく私的なものでありますが、実際に歩いて(予備知識を含めて)、感じた神楽坂というまちのもつ魅力というか、「ここがいい」という部分を述べてみます。

photo1.おいしい甘味処があるのがいい
「紀の善」「花」など。今風のカフェでない店がちゃんとあるが、まちの継続性を感じる。
2.コンパクトにいろんな業種が集積している商店街だからいい
専門店だけでなく、スーパーの複数あって生活している人には便利そう。漆器店や草履店など生活密着型でない店もあるが、すました感じはない。スーパーや総菜屋、居酒屋、コンビニなどと混在した店並びが、独特の雰囲気の一因になっている。

3.シンボル的に寺院がある。他にも地域の中に幾つか点在しているのもいい
ランドマークの毘沙門天だけでなく、光照寺などあり境内のある空間が、一種のエアポケットになっていて、まちに奥行きを与えている感じがする。

4.凍結保存のまちでない、今風も店もあるのが、懐が深くていい
まちの顔的な「田原屋」や「万長」がなくなり、高層マンションが建つなど問題も多い。また、一番大きな料亭がなくなって普通に住宅が建っていたのは、少し悲しかった。それでも、江戸料理の流れをくむ大塚「なべ家」で修行した女性が、この地で独立開業するなど、新しく動きもある。また和の世界だけでなく、ガレット(クレープみたいな食べ物)で有名な店があったり、写真のような店が昔ながらの料亭のすぐ隣にできたりしていて、生きたまちの変化がある。

5.地域本が作られ、売られているのが地元愛が強そうな感じがいい
94年に『ここは牛込、神楽坂』、03年には『神楽坂まちの手帳』ができるなど、地域を愛する人が多いことが感じられる。本に出している広告を見るだけでも楽しい。また、地元の本屋やお店で売っているのが、見えないコミュニティーの結束っぽい。

6.路地と坂…自動車を気にしないで歩ける、静かな外部空間がいい
神楽坂は昔からの地割があまり変わっていなく、そのため少し裏に入れば路地的な空間が結構残っている。それが表通りの喧騒に対する、裏路地の静寂さを生み出している。花柳街としての特性は、弱くなったとはいえ、往時を感じさせる雰囲気がある。神楽坂通りの坂道としての傾斜が、理屈抜きで、地形、場所感を感じさせる。また裏通りのちょっとした階段が、路地的道幅の狭さと相まって、迷路感と立体感をだしている。


どうでしょうか?神楽坂の魅力はこれだけでないでしょうし、上にあげた感想も「違うのではないか?」という意見もあると思います。まぁ、まちの魅力の感じ方は、人それぞれだと思います。
今度は、ぜひあなた自身の足で、歩いて、魅力の分析をして、もっともっとまちを楽しんでみてください。
(板野)
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