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まちづくりと祝祭
編集部からの前口上
5月31日〜6月2日にかけて、今年で22回目を迎える「横浜開港祭」がみなとみらい21地区、山下公園地区、新港地区、その他周辺地区で開催されました。この開港祭は、Thanks To The Port(開港を祝い、港に感謝しよう!)をコンセプトに、市民や来街者の人たちが交流し、集う地域の一大ビッグイベントです。市役所や地域の小学校はお休みになり、地元商店の方もここぞとばかりにバザーを開催するなど、地域一体の取り組みといえます。このような「お祭り」は地域の人々が地域社会の一員であることを自覚するとともに、まちの魅力を認識し‘まちづくり’を考える機会を与えてくれるのではないかと感じます。
今回は、この横浜開港祭で行われていたさまざまなイベントを覗いて、まちづくりのヒントを探してみたいと思います。(散策日:6月1、2日)
横浜公園で開催されていた、横浜開港記念バザー
近隣の商店や、有名な飲食チェーン店が出店し、衣服から植栽まで様々なものが売られていました。日曜日ということもあったのか、あまりカラッとしない天気にもかかわらず、家族連れや若いカップル、お年寄りまで、幅広い層の人たちで、非常に賑わっていました。Bagのバーゲンコーナーでは、お母さんに連れられた子供がもみくちゃにされているワンシーンが…。
photophoto
photo開港広場にて
“潮風の街横濱ライブコンサート”が開かれていました。パンフには表記されていませんでしたが、その場所性もあって人は結構集まっていました。小降りの中、一見リラックスモードなライブかと思いきや、MCのプレゼントコーナーでは、通りすがりの人達まで巻き込んで、結構盛り上がっていました。プレゼント効果絶大。こういった、予想外のイベントがちょこちょこ見られると歩いている側としては、とてもわくわくしてしまいますね。

photo山下公園向かいの海上で行われていた、
  横浜ドラゴンボートレース

このレースを眺めていたら、ルールもわからないのになぜか白熱してしまいました。私と同じ思いを抱いた人達も多かったのでは。山下公園のフェンス越しに沢山の人達がこのレースを眺め、応援していました。スポーツを通じて得られる一体感もまちづくりには重要ですね。

photo臨港パーク
臨港パークでは、特設ステージが設けられ、開港祭スペシャルライブと横浜市在住の市民による特別編成の大コーラスが行われました。ステージ横には特大モニターが設置され、ゲストも豪華。去年は東京スカパラダイスオーケストラのライブがあったそう…。
ステージ裏を通った船に乗船していた人達が陸の人達に手を振っている光景が印象的でした。最近は、こういった些細なコミュニケーションも減ってきているように感じていたのですが、この祭りの空気でしょうか…。

photo開港祭のフィナーレを飾る花火大会
臨港パーク、山下公園、さらには海上からも花火を観賞しようと、早くから席取りをしている人達もいました。この一瞬だけは、そこにいた人達皆が同じものを見、体験していたことでしょう。これぞまさに「祭り」でしか味わえない感覚!?しかし残念なことに、確かに迫力はあったのだけれども、一瞬にして終わってしまいました。もうちょっと長くして欲しかった…。

それではそろそろ締めに…
まちなかを活性化しようという動きは、近年全国各地でみられます。そのためには、住民の地域住民としての意識作りや、自立したその地域特有の地域性を作り出していく場が必要と思われます。そのひとつの手段として、「祭り」が考えられるでしょう。

今回の開港祭を訪ねてみて、その果たす役割について感じたことを二つ程あげてみたいと思います。
まずひとつには、横浜の歴史と文化の発信があるかと思います。横浜開港祭は、ペリー来航を記念して1981年から「横浜どんたく祭り」として開催されてきました。その後名前を「開港祭」と改め、毎年開催されてきていますが、今回の開港祭を訪れた人の数を考えると、地域の人達だけでなく多くの来街者がいたと考えられます。つまり、それだけ多くの人達にこの街の歴史、魅力を伝えることができたのではないでしょうか。また地域住民にとっては、自分たちのまちの歴史、伝統を再認識した、といったところでしょうか。
もうひとつは、各地区連携による人的な交流でしょう。この開港祭では、各地区、各場所それぞれで催し物が行われていました。そのためか、まちの至るところで賑わいが見られ、非常に広域にわたって「お祭り気分」を楽しめました。このように各地区が連携していくことはまちの賑わいの創出にとっては、必要不可欠なものなのでしょう。「お祭り」の楽しさや興奮を共有しながら、まちという全体の魅力を高めていくことで、その魅力がそれぞれの地区にも還元されていく。こういった考え方、意識がまちづくりに関わる地域住民一人一人にもう少し浸透すると、これまでの‘まちづくり’で障害となっていたものも少しずつ解消されていくのかもしれません。

さいごに
今回の開港祭に参加した人、参加しなかった人、送り手側、受け手側、さまざまな人がいたと思います。参加しなかった人は、次回ぜひ参加して、祭りを盛り上げてみてはどうでしょう。また、お祭りの受け手側だった人は、送り手側に回ってみるのもいいかもしれません。新たな出会い、新たな発見が見つかるかもしれません。これまで行われてきたこの「お祭り」に、新たに自分たちの色を付け加えていくことで、横浜のまちを元気にしていけたらと思います。
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